【御書本文】
南無妙法蓮華経は師子吼のごとし、いかなる病さわりをなすべきや。鬼子母神・十羅刹女、法華経の題目を持つものを守護すべしと見えたり。さいわいは愛染のごとく、福は毘沙門のごとくなるべし。いかなる処にて遊びたわぶるとも、つつがあるべからず。遊行して畏れ無きこと、師子王のごとくなるべし(経王殿御返事、新1633・全1124)
【通解】
南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が障りをなすことができようか。鬼子母神・十羅刹女は、法華経の題目を持つ者を守護すると経文に書かれている。幸いは愛染明王のように、福は毘沙門天のように具わっていくであろう。どのようなところで遊びたわむれていても、災難があるはずはない。どこへでも巡り歩いて恐れがないことは師子王のようであろう。
【先生の指導から】
誰人も病気との闘いは避けられない。しかし、題目の師子吼は無敵だ。わが色心から師子王の大生命力を奮い起こす究極の力である。いかなる病魔も、広宣流布に進み抜く闘士を絶対に不幸にすることなどできない。ゆえに、題目を勇猛に唱え、全てを「変毒為薬」しながら、断固と勝ち越えていただきたい。