一人の成仏は、一家一族、子孫末代、先祖にまで、ことごとく「与同利益」を与えていくものである。
それほどに絶大なる力ある妙法である。逆に、一人の退転は「与同罪」を広げていくことになってしまう。
これほど自身も周囲も不幸なことはない。
ゆえに、いかに苦しいことがあろうと、歯をくいしぼって信心で乗り越えていかねばならない。
それはだれのためでもない、すべて自分自身のためである。
やがて、その小苦の何千倍、何万倍もの福運と栄冠につつまれていくことはまちがいない。
現在は、かつてとくらべて、すべてにわたって信心しやすい恵まれた環境がととのってきている。
そうであればあるほど、自身の使命へのいっそう深い自覚をもつとともに、強盛なる求道の信心に励む一人一人であっていただきたい。