池田先生ご指導

ただ、日々欠かさず勤行し、唱題を続けていくことによって生命の奥底に仏界の生命が確個として樹立されていく。

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勤行・唱題を終えて、生活のなかに戻れば、再び生命は九界に帰る。
したがって、この意味での成仏とは題目を唱えているとき。刹那のことである。ただ、日々欠かさず勤行し、唱題を続けていくことによって生命の奥底に仏界の生命が確個として樹立されていく。
さらに、この勤行・唱題という仏界涌現の作業を繰り返し、生涯続けていくことによって、わが生命の仏界は、あたかも双葉から大樹に育つように、堅忍不抜の存在となっていくのである。これがまた道理である。
いわゆる宿業に定業と不定業とがあるが、その定業を形成する要因の一つに慣習性がある。仏界を涌現する御本尊への勤行、唱題も、これを毎日、真剣に、生涯繰り返していくことによって、わが生命に仏界という宿業を定業化することになる。