また、大風が吹け根が弱く浅い木は倒れてしまうように、信心の根を深く張っていくことが大事である。
信心の根が深ければ、人生の諸行無常の風に倒されることはない。
所願満足の枝を広げ、宿命転換、成仏への果実を実らせていけるのである。
信心の根を深く広げる養分こそ、日々の仏道修行であり、労苦であり、かずかずの信仰体験を積むことなのである。
いっさいが自分の功徳善根となるととっていく潔い、強盛な信心であっていただきたい。
人生にはスランプのときもある。
病気で苦しむ場合もある。
家庭や子供のことで悩むこともあれば、さまざまな人間関係で煩悶することもある。
しかし大聖人の仏法は「変毒為薬」の大法である。
「煩悩即菩提」の信心である。
すべては信心で常楽我浄の人生へと転じ、開きゆくことができるのである。
もっとも大事なことは、極無上の信心の心を貫いていけるかどうかである。
それが、このみずからの人生にあって、また社会での戦いにあっても、勝利していける原動力となることを強く確信されたい。