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〈社説〉 新出発の未来部の友へ  2017年3月12日

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〈社説〉 新出発の未来部の友へ  2017年3月12日

汗と涙の努力の軌跡は生涯の宝に
 卒業シーズンが真っ盛り。本日の「未来部の日」を中心に、各地で卒業部員会が開かれる。一人一人が刻んだ、かけがえのない成長の日々をたたえ、晴れやかな船出を祝福しながら、誓いを新たにする集いとしたい。
 愛知の少女部員は、合唱団の練習を通し、池田先生の『希望対話』などを学び、努力や苦労の大切さを知ったという。日々の勤行に励むようになると、勉強にも身が入り、学校生活が充実した。サッカー部では、つらい練習にくじけそうになる自分を信心で奮い立たせ、大会に出場。チームの一員として、勝利に貢献した。
 地域でも学校でも、元気なあいさつで友達を笑顔にさせる彼女は、学校の推薦を受け、昨年、市の優良児童として教育委員会から表彰された。今、看護師という夢の実現へ挑戦中だ。
 他にも、勉強や部活動、「読書感想文コンクール」「未来部E―1グランプリ」等に奮闘した友は数多い。青春の汗と涙が染み込んだ努力の軌跡が、生涯の宝になることは間違いない。
 ロシアの宇宙飛行士アレクサンドル・セレブロフ博士は池田先生との対談で語った。
 「自分自身が努力をして、いい仕事を成し遂げた人は、他人の努力の尊さも一番わかってあげられるものです。逆に、自分がいい加減な人は、他の人の仕事を尊重してあげることもできません。……結局、自分がまず成長することが大切です」(『池田大作全集』第141巻)
 何でもいい。好きなことや得意なことから始めよう。「昨日の自分」と「今日の自分」を比べて、たとえ一歩でも一ミリでも前に進めば勝利だ。苦労なくして成長なし。春は新しい一歩を踏み出すチャンスといえる。
 卒業生は、4月から新しい青春の舞台が待っている。期待に胸を膨らませる友もいれば、不安を抱く人や、希望通りでない道に進む友もいることだろう。
 「未来ジャーナル」の連載「未来の翼」最終回で、池田先生は限りない信頼を込めてつづっている。「望んだ通りの結果を得られなかった人も、いるかもしれない。しかし、全員が勝利者です。なぜならば、真の勝利とは、“最後に勝つ”ことだからです」。さらに「青春には、嵐の日も、吹雪の日もある。険しい坂も峰もある。けれども、題目を唱える青年に、決して行き詰まりはありません」と。
 人生も春は必ずやってくる。尊い使命を担う若木に、創価家族が希望の滋養を送り続けたい。将来、自分らしく開花し、立派な大樹となる日を楽しみに。