「もったいない言い方であるが、御本尊は幸福製造機といえる。ちょうど、一台のテレビが、電気工学、電磁理論のいろいろな原理を応用して作られるように、御本尊は、生命のあらゆる原理を体系化哲学的裏ずけの一切を説こうとすると、かなりの分量の本になる。同じく、御本尊の原理、哲学的裏づけの一切を説こうとするならば、それは膨大な量になることは必定であります。御本尊の一大秘宝を開けば三大秘宝となり、その三大秘宝が更に六大秘宝にひろがる。そして、最後は八万宝蔵となるといし、縮図化して、一幅の曼陀羅にあらわされているのであります。テレビに使われている電気工学、うのは、この道理をいうのであります。
すなわち、八万宝蔵、さらには一切法といっても、それらは全て御本尊の説明であり、せんじつめれば、一切法は御本尊に帰着することを知っていただきたい。そして、あたかも理論や原理はわからなくても簡単にテレビを操作できるのと同じように、たとえ仏法哲理は知らなくても、ただ純粋に御本尊をだきしめ、題目を唱えるという実践によって、御本尊の力は現実の生活のうえに、歴然と現れてくるのであります。