それは「御義口伝」に記された「霊山一会儼然未散」(御書757ページ)という文です。法華経が説かれた霊鷲山の会座は、いまなお厳然として散らず、永遠に常住しているとの意義であります。
戸田先生は戦時中の法難の牢獄で、その極理を覚知され、そして、日蓮大聖人が宣言なされた「地涌の義」を現実の上に現し、生涯の願業である75万世帯に及ぶ陣列を呼び出されたのです。
戸田先生は言われました。
わが学会員は皆、霊山一会に共にいた誓願の同志であり、家族である。この久遠の会座は、生死を超えて、未来永遠にわたって続いていく。
我らは、地涌の菩薩として、どこまでも共々に、娑婆世界で立正安国を推し進め、一閻浮提の広宣流布を成し遂げていくのだ、と。
広宣流布のために、労をいとわず「一歩」を踏み出す地道な行動が、どれほど大きく希望の道を開くか。
立正安国のために、勇気を出して「一人」と語り合う地道な対話が、どれほど深く幸福の仏縁を結ぶか。