今生に法華経を弘通する行者自身に、過去の重罪が現出しきって、それを消滅し去ることが成仏なのである。
法華経を護持する功徳力は、自ら積んでいく善根に加えて、まだ生死流転のなかで消していない過去の重罪を悉く現出させる点にこそある。
悩みや苦難をかかえて、なかなか解決しない人達に共通している点は、
自身の宿業、罪業を見つめない。
現世安穏になっていない状態への不満、疑問が心の底にある。
諸天の加護がないように見えることへの疑い。
私達凡夫は、自身の法華誹謗の罪業を余り見たがらず、なるだけ、善業をしてきた方に考えたがる傾向をもっている。
世間法、国法で悪いことをしていなくても、一番厳しい仏法の因果律の上から見れば、互いに法華誹謗の重罪を過去に犯していることに気ずこう。
目覚めた重罪を御本尊に懺悔しなければならない。
そのとき、苦難、障害というものを、自身の信心の成長のために、御本尊が自身に与えかあ一大試練と捉えることができ、むしろ、感謝の気持ちに変わってくるのである。
まことに自覚すべきは、知らずに犯してきた過去の謗法である。
懺悔滅罪と同時に諸天の加護が現れるのである。
過去の失礼なことをした事で、謝り反省をしたのですが、レッテルを貼られてしまいました。どうしたら、、その人の心を変えれますか?