池田先生ご指導

本来その宿業は少しずつしか出ないために、何世にもわたって、長い間、苦しまなければならない。 しかし、信心に励むことによって、これまでの宿業が一気に出てくる。

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ただし、どんな病気でも、それをどれだけ早く治せるかは生命力によります。
その生命力の根源こそ信心なんです。
また、同じ病気であっても、その根本原因が『魔』と『業』によるものである場合には、いかに医学の力を尽くしても、それだけでは治りません。御本尊への強い信心によって、『魔』をうちやぶり、『業』を転じていく以外にないんです。
この『業』による病のなかでも最も重いのが過去世からの法華誹謗(ほっけひぼう)によるものです」

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私たちには、今世の謗法(ほうぼう)の罪はわかっても、過去世の罪はわかりません。
過去世に、大謗法(だいほうぼう)を犯し、深い宿業をもっているかもしれない。
本来その宿業は少しずつしか出ないために、何世にもわたって、長い間、苦しまなければならない。
しかし、信心に励むことによって、これまでの宿業が一気に出てくる。
そして、もっと重い苦しみを受けるところを、軽く受け、それで宿業を転換できる。『転重経受』です。
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宿業による病苦を乗り越えるには、正法誹謗(しょうほうひぼう)の罪を御本尊に心からお詫びし、唱題することです。
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自分の罪を心から悔いることができれば、〝こんな私でも、救っていただけるとは、なんとありがたいことだ〟という、御本尊への感謝の思いが込み上げてくるはずです。御本尊への深い感謝の一念が、大歓喜の心を呼び覚まします。
そして、この大歓喜が大生命力となっていくんです。
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