ある少年部員が、夏休みの自由研究の題材に「2020年東京五輪の自転車ロードレース」を選んだ。住んでいる東京・稲城市が今月、競技コースの一つに決まったからだ▼少年は支部婦人部長の母親に手伝ってもらい、誘致に尽力した地元関係者にインタビューを行った。多摩の丘陵地帯ならではの「起伏の多さ」と「景観の良さ」が決め手となったらしい。起伏が多ければ多いほど難易度は上がるが、その分、レースは面白くなる。景観の美しさも、走る側だけでなく応援する側の気分も高揚させる大切なポイントだという▼数ある学会歌の中で、歌詞に「自転車」が登場するものがある。「真昼の太陽 身に受けて 汗にまみれて ペダルもかるく……」。婦人部の愛唱歌「今日も元気で」だ。今月31日に発表50周年を迎える▼歌詞は「幸せ求める 幾山河」と続く。人生も日々の生活も、山あり谷あり。その中で“信心の足腰”を鍛え、千変万化の人生春秋の景色を楽しんでいける強い心を磨き上げていく。これが広布に走る醍醐味に違いない▼そして我らには、師匠と同志という“世界一の応援団”がいる。師と心一つに、同志と励まし合って、人生の幾山河を駆け抜けたとき、目の前には必ず、胸のすくような絶景が広がっている。(之)