「法華経の兵法」で「永遠の都」を
全国最高協議会が24日、東京・信濃町の学会本部別館で始まり、原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が、全国の方面長・方面婦人部長、各部の代表らと出席。27日まで開催された。
池田大作先生は協議に先立ってメッセージを贈り、冒頭、西日本豪雨の被災地へのお見舞いと、酷暑の中、支援・激励の指揮を執るリーダーへのねぎらいの言葉を述べた。
続いて、三つの御聖訓を拝した。
第一に「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」(御書856ページ)を通し、勢いを増して「法」を弘めている尊き創価の宝友たちを称賛。
楽しき「今生人界の思出」(同467ページ)をつくりながら、功徳の花、人材の花、後継の花を爛漫と咲かせ、地涌のスクラムをさらに拡大しようと呼び掛けた。
第二に「今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者は化城即宝処なり我等が居住の山谷曠野皆皆常寂光の宝処なり」(同734ページ)を拝読。
題目を唱え、広宣流布へ行動する中で仏の大境涯が開かれることを強調した。そして、心も軽く仏縁を広げ、一つ一つ人間革命の勝利劇を飾り、わが誓願の国土に常寂光の「永遠の都」を築き上げていきたいと訴えた。
第三に「『諸余怨敵・皆悉摧滅』の金言むなしかるべからず、兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候」(同1193ページ)を拝し、全リーダーがこの「法華経の兵法」を心肝に染め、勇敢に戦い、栄光の凱歌を轟かせていってほしいと望んだ。
また先生は、閉会に当たって重ねてメッセージを寄せ、学会の組織を“自らの命よりも大切”と言われた戸田先生のお心のままに、学会を守り、同志に尽くす時に、不二の師弟の力を無限に湧きいだすことができると強調。創価の異体同心の底力で、一切を勝ち切ろうと呼び掛けた。
協議会では、池田先生の小説『新・人間革命』全30巻が完結を迎えようとする今、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を、さらなる広布拡大の実証で荘厳していく決意を確認。次なる目標を、学会創立90周年の2020年11月18日と定め、小説『新・人間革命』の研さん運動を軸に、力強く広布拡大を進めていくことになった。
そして、その推進のために、①「モバイルSTB」の拡充②「励まし週間」「座談会」の充実・工夫③「世界聖教会館」の完成を目指した、聖教の拡大④青年部・未来部の育成⑤小説『新・人間革命』の研さんの充実――などの諸点について討議した。
席上、原田会長は、この上半期、各方面での本部幹部会や全国男子部幹部会などを軸に、広布拡大の新たな勝利のリズムを築くことができたと報告。下半期も、小説『新・人間革命』を熟読し、師弟の精神を生命に刻んで、圧倒的な拡大を果たしたいと語った。
そして明年11月の「世界聖教会館」完成、2020年11月の学会創立90周年を目指し、創価の未来を決する盤石な礎を築いていこうと訴えた。