男子部「御書活動者会」研さんのために

〈8月度 男子部「御書活動者会」研さんのために〉 四条金吾殿御返事(此経難持御書) 2018年7月28日 不退の信心を貫け! 難こそ成長の好機

不退の信心を貫け!
難こそ成長の好機
渦潮で有名な鳴門海峡に架かる大鳴門橋。困難の波浪を乗り越えた先に歓喜のうねりは生じる

 8月度の男子部「御書活動者会(御書活)」では、「四条金吾殿御返事(此経難持御書)」を研さん。いかなる大難にも屈しない「不退の信心」「持続の信心」の重要性を学ぶ。

御文

 此の経をききうくる人は多し、まことに聞き受くる如くに大難来れども憶持不忘の人は希なるなり、受くるは・やすく持つはかたし・さる間・成仏は持つにあり(御書1136ページ)

通解

 この経(法華経)を聞き受ける人は多い。しかし、実際に聞き受けた通りに大難が来た時に、この法華経を常に心に留めて忘れない人はまれである。「受ける」ことは易しく、「持つ」ことは難しい。故に、成仏は、持ち続けることにある。

背景と大意

 本抄は、文永12年(1275年)3月、日蓮大聖人が身延で著され、鎌倉の四条金吾に送られたお手紙である。別名を「此経難持御書」という。
この前年の文永11年、大聖人は佐渡流罪から鎌倉へ帰還され、5月には身延へ入られた。四条金吾は同年9月、決意に燃えて主君の江間氏を折伏する。しかし、極楽寺良観の信奉者であった江間氏から次第にうとまれるようになり、同僚からも卑劣な迫害が加えられたのである。
“現世安穏の法華経の信心を実践してきたのに、なぜ大難が起こるのか”との金吾の疑問に答える形で記されたのが本抄である。
大聖人は本抄で、法華経を受けることは易しいが、持つことは難しく、必ず難が起こると仰せである。その上で、成仏は、難を覚悟して持ち続けるところにあり、法華経の「此経難持(此の経は持ち難し)」の四字を決して忘れてはならないと教えられている。

解説

 本抄の別名にもなっている「此経難持」とは、法華経見宝塔品第11に出てくる言葉で、仏の滅後末法に法華経を受持することがいかに困難かを示したものである。
宝塔品で釈尊は、滅後に法華経の受持を誓う菩薩たちに、「六難九易」の譬えで、その困難さを説き示している。法華経を一人のためにも説き、法華経を持つなどのことは難事である、と。続けて、滅後に法華経を持ち続けることは難事だからこそ、「もし暫くでも持つ者に対しては、私(釈尊)は歓喜する。また諸仏も歓喜し、讃歎する。……その人こそ、最高の仏道を成就するのである」(法華経393ページ、趣旨)と、ほめ称えるのである。
この経文を通して、大聖人は四条金吾を励まされたのである。
拝読御文で大聖人は、法華経を聞き受ける人は多いものの、実際に難が起きた時に、経文の教えを忘れずに法華経を持ち続ける「憶持不忘」の人はまれであると仰せである。
人間の真価はいざというときに分かる。信仰者にとっては難に直面した時にこそ、自身の信心が試される。
ゆえに大聖人は、妙法を「受くる」ことは易しく、「持つ」ことが難しいと仰せである。そして、成仏は「持つ」ことにあるからこそ、必ず「難に値(遭)う」と覚悟して信心を持続していきなさい、と示されているのだ。
では、なぜ難が競い起こるのか――。成仏の境涯を目指すことは、自身の生命を根底から変革することである。船が進む時に波の抵抗を受けるように、そうさせまいとする働きが自身の生命自体や周囲の環境から起こるのは当然である。
まして、「全ての人に尊極の仏性がある」という教えを弘める未聞の宗教革命が広宣流布である。それは仏と魔との間断なき闘争であり、難が起こるのは必定である。
その上で、障魔との戦いによって自身の心が鍛えられ、何事にも揺らぐことのない成仏の境涯を開いていくことができるのだ。
御文に戻れば、一時的、形式的に「受くる」信心というのは、いまだ受け身であり、自分の生き方として定まっていないといえる。
「持つ」とは、漫然と信仰を続けることではない。苦難に直面しても、ぶれることなく信心を貫く主体的実践である。日々、広宣流布と自身の人間革命を目指して「信行学」の実践に徹することが「持つ」ことであり、その「不退の信心」の人こそ必ず勝利者となる。
実際、四条金吾は師の励ましを胸に迫害を乗り越えて、江間氏からの信頼を回復。3倍の領地を賜るという見事な勝利の実証を示した。
池田先生は語っている。「難を乗り越えてこそ成仏がある。すなわち、難はチャンスなのである。喜び勇んで立ち向かう時、信心によって打ち勝てない難などない。越えられない山などない。要は“必ず勝つ”一念である。勝つための“行動の持続”である」
本年、1期生が誕生した男子部大学校の実践項目の一つは「持続の祈り」。今夏の大学校生大会に向けて、弘教・拡大の輪も広がっている。
使命深き大学校生と共に「持続の祈り」と「勝つための“行動の持続”」に挑戦し、不退の信心の土台を築く“鍛えの夏”としていきたい。

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