小説「新・人間革命」

〈小説「新・人間革命」〉 誓願 七十七 2018年6月26日

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 法悟空 内田健一郎 画 (6407)

 山本伸一は、未来へ、世界へと、広宣流布の流れを開く、創価学会の使命を確認していった。
 「日蓮大聖人は『御義口伝』に、『今日蓮が唱うる所の南無妙法蓮華経は末法一万年の衆生まで成仏せしむるなり』(御書七二〇ページ)と仰せになっています。大聖人の仰せのままに進む人は、誰でも成仏できることを確信し、いよいよ万年の未来へ、壮大なる希望の出発をしたい。
 また、日興上人は、『本朝の聖語も広宣の日は亦仮字を訳して梵震に通ず可し』(同一六一三ページ)と残されている。かつて、インドの釈尊の言葉が、中国語や日本語に翻訳されたように、大聖人が使われた尊い言葉も、広宣流布の時には、仮名を用いて書かれた御書を訳して、インドへも、中国へも流布していくべきであるとの意味です。
 その教え通りに、御書を正しく翻訳し、世界中に流布しているのは、わが創価学会だけです。学会は、この日興上人の御精神のままに、御書根本に進んでいきます。宗祖・大聖人も、日興上人も、必ずやお喜びくださり、御賞讃くださっているにちがいありません」
 そして彼は、「時の貫首為りと雖も仏法に相違して己義を構えば之を用う可からざる事」(同一六一八ページ)との「日興遺誡置文」を拝した。時の法主であるといっても、仏法に相違して自分勝手な教義を唱えれば、これを用いてはならないとの厳誡である。
 伸一は、どこまでも、この遺誡のままに大聖人に直結し、勇躍、世界広布へ進んでいきたいと訴え、結びに、こう呼びかけた。
 「どうか、皆様は、『世界一の朗らかさ』と『世界一の勇気』をもって、『世界一の創価学会』の建設へ邁進していただきたい。そして、大勝利の学会創立七十周年の西暦二〇〇〇年を迎えましょう!」
 会場を揺るがさんばかりの、決意の拍手が沸き起こった。新世紀へ、世界宗教へ、人間主義の時代へ、足取りも軽く、創価の新しき前進が始まったのだ。