小説「新・人間革命」

〈小説「新・人間革命」〉 誓願 七十五 2018年6月23日

 法悟空 内田健一郎 画 (6405)

 会長の秋月英介は、同志葬、友人葬などを担当していくため、各県・区に儀典部を設置することを発表した。また、全国で、世界で進められてきた日顕法主退座要求署名は、国内、海外合わせ、千二百四十二万に達したことを報告し、全世界から集まった民衆の怒りの声を突きつけていきたいと語った。
 集った同志は、大拍手をもって賛同の意を表した。皆、世界広布の「天の時」を感じていた。大宗教革命の新しき歴史の大舞台に、主人公として立つ喜びに、血湧き、肉躍らせるのであった。
 いよいよ山本伸一のスピーチとなった。
 「本日は、緊急に“祝賀の集い”があるというので、私も出席させていただいた」とユーモアを込めて切り出すと、爆笑が広がり、拍手が起こった。明るく、伸びやかな、喜びと決意がみなぎる集いであった。
 伸一は、宗門が十一月二十八日付で学会に破門通告書を送ってきたことから、こう述べていった。
 「十一月二十八日は、歴史の日となった。
 『十一月』は学会創立の月であり、『二十八日』は、ご承知の通り、法華経二十八品の『二十八』に通じる。期せずして、魂の“独立記念日”にふさわしい日付になったといえようか」
 またしても大拍手が場内に轟いた。
 魂の“独立記念日”――その言葉に、誰もが無限の未来と無限の希望を感じた。
 伸一は、日蓮大聖人の仰せ通りに、不惜身命の精神で妙法広宣流布を実現してきたことを再確認し、力を込めて訴えた。
 「これ以上、折伏・弘教し、これ以上、世界に正法を宣揚してきた団体はありません。
 また、いよいよ、これからが本舞台です。
 戸田先生も言われていたが、未来の経典に『創価学会』の名が厳然と記し残されることは間違いないと確信するものであります」
 まさしく、仏意仏勅の創価学会であり、広宣流布のために懸命に汗を流す、学会員一人ひとりが仏なのである。

Translate »