友と会い、語る。
一緒に悩み、考える。
すると心中には、
限りない慈しみと知恵が湧く。
それが思いきった
実践となっていく。
いつしか生命は、
ダイナミックに回転を始める。
「友情」が、
生命にみずみずしい
触発を与えているのだ。
人格と人格、
魂と魂で結ばれた絆というものは、
どんな嵐にも、揺らぐことはない。
いかなる試練の峰、
苦難の坂にあっても、
互いを固く結び合い、
支え合いながら、
時とともに
強固なものとなっていく。
まさに、真実の友情こそ、
人生の最高の宝である。
目の前の一人を励ますため、
苦悩の一人を救うために、
動き、語り掛け、
一対一で粘り強く
対話を重ねていく。
この最も地道な対話こそが、
事実の上で
「仏の仕事」を行じている
何よりの証しである。
「人間革命」もまた、
一人との誠実な対話から始まる。
それは、対話によって、
自分自身も、縁する人も、
変えていく戦いである。
小さな殻を打ち破り、
無慈悲な
エゴの壁を乗り越えながら、
善縁を結び、広げていく行動だ。
勇気をもって人と会い、
誠意をもって
人と語ることこそが、
最も確実な
「人間革命」の第一歩なのである。
黄色い菜の花と、赤やピンクのツツジが、楽しく語り合うかのように咲いていた。1983年(昭和58年)4月、池田大作先生が新潟池田文化会館を初訪問し、カメラに収めた。
古代ローマの哲学者キケロは言った。「友情は数限りない大きな美点を持っているが、疑いもなく最大の美点は、良き希望で未来を照らし、魂が力を失い挫けることのないようにする、ということだ」(中務哲郎訳『友情について』岩波書店)
今、「グループ」発足40周年を記念する婦人部総会がたけなわだ。あの地、この地にも友情の語らいが広がり、希望の花が咲き薫る。
菜の花の花言葉の一つに「快活」と。きょうも喜び勇んで、友のもとへ足を運ぼう。