【御書本文】
曼陀羅(まんだら)と云(い)うは天竺(てんじく)の名なり此(ここ)には輪円具足(りんえんぐそく)とも功徳聚(くどくじゅ)とも名(なづ)くるなり、此(こ)の御本尊も只信心の二字にをさまれり以信得入(いしんとくにゅう)とは是(これ)なり(日女御前御返事p1244)
【通解】
曼陀羅というのはインドの言葉であり、訳すと輪円具足とも功徳聚ともいうのである。この御本尊も、ただ信心の二字に納まっている。「信によってこそ入ることができる(以信得入)」とはこのことである。
【先生の指導から】
我らの御本尊には汲(く)めども尽きぬ功徳が具わっている。「祈りとして叶わざるなし」の偉大な御本尊であられる。大事なのは、私たちの「信心」である。「智慧第一の舎利弗(しゃりほつ)も、ただ「信」によって初めて成仏の道に入ることができた。広宣流布を誓い、祈り、行動する――その自行化他の信力・行力によってこそ、無量の仏力・法力が自在に顕れ出るのである。