活動に積極的でない人のところに行くのですから、まず歓迎されることはない。そういう状態のなかから、相手をどうやって立ち上がらせるか。一つには相手との何か共通点を見つけることだと思います。例えば出身地、趣味などの共通点が見い出されたときには、比較的心が通じやすい。
そういうことを念頭においた対話。相手が快い気持ちで語るような対話を目指すべきでしょう。人間にとって何が快い対話なのか。例えば、昔、頑張ったという人であれば、頑張った時のことを聞いてみる。入信の動機を聞いてみるのもよいでしょう。それを語ってもらい、当時を思い起こして、信心を奮い起こしてもらうのも一つの方法です。
そういうことがない場合、一つはその人が得意なものを聞いていく。相手の仕事について、成功談、苦心談などを質問していく。そういう対話から、話も弾むし、相手の生活の現状、悩みなどがだんだん分かってくる。また、相手の長所を見つけていこうと考えることです。そうした一念でいろいろ聞いていくうちに、相手の長所、得意なものが見えてくる。それを褒めれば、相手は自分に好意をもっているんだな、と分かってくる。もちろん、これは単なるお世辞ではなく、相手の長所を見いだして、広布にどう生かそうかという一念から出たものでなければなりません。