「ここで引き返してしまえば、素晴らしい珍宝を手にすることはできない。
それでは皆がかわいそうだ」
と思い、神通力で大きな城をつくりだした。
そこで人々を休ませ、憩わせた。
人々が十分にくつろぎ、活力を取り戻すのを見ると、リーダーは「さあ、前進しよう。これは、仮城にすぎない。本当の宝処に更に進んでいこう。「もうすこしだよ、この山を越えれば、幸福の平野がある」
どんなに変化に満ちた道程も一念のハンドルによって、正しき方向へ、歓喜と満足の方向へと力強く回転させていく。これが妙法なのである。いつも何かに左右され、残念だ、困ったと愚痴の絶えない場合が、あまりにも多い。