家に帰れば、安心できる。
何があっても
家族で励まし合い、
守り合っていける。
そうした和楽の家庭を
つくっていくことが、
社会の最も大切な基盤であり、
平和の原点となる。
家庭こそ、
一切の営みの基盤である。
どれだけ民主主義を論じ、
平和や教育を論じても、
その議論が、人間の幸福とか、
家庭の繁栄に
結びついていかなければ、
結局は、
空理空論になってしまう。
創価学会は、
一人一人の「人間革命」、
一軒一軒の「家庭革命」という
現実に光を当ててきた。
これほど地道な、
忍耐強い戦いはない。
しかし、だからこそ、
確固として揺るがないのだ。
親子の関係というのは、
ずっと続く。
いつまでたっても、
親は親、子は子である。
たとえ亡くなっても、
生命はつながっている。
ゆえに、親孝行とは、
一生涯の目標といってよい。
じっくり焦らずに、
自分自身を磨いていくことだ。
戦争を起こすのは人間である。
だから、その人間の生命を変え、
人間の心のなかに
平和の砦を築かなければならない。
それが人間革命であり、
その源泉が題目である。
この人間革命の思想と実践の道を
世界に伝えていくことこそ、
人類の平和を建設する根本なのだ。
緑に包まれた静かな湖。水鳥たちが仲良く寄り添い、ゆっくりと泳いでいた。1994年(平成6年)6月、池田大作先生がイギリスのグラスゴー近郊にあるローモンド湖で撮影した。
池田先生と対談集を編んだ、平和学者のエリース・ボールディング博士は語った。「平和の土台は、“家庭”の中にあり“地域社会”の中にある。また、これこそが極めて重要な平和の出発点である」と。
間もなく8月15日の「終戦の日」を迎える。平和は、決して遠くに求めるものではない。家族や親類、近隣など、目の前の「一人」を大切にすることから始まる。多くの人々と親交を深め、有意義な夏にしよう。