法悟空 内田健一郎 画 (6404)
授賞式翌日の三十日夜、「創価ルネサンス大勝利記念幹部会」が全国各地で盛大に開催された。山本伸一は、会長の秋月英介らと共に、創価国際友好会館での集いに出席した。
彼は、創価の新しき出発となるこの日を記念して句を詠み、全国の同志に贈った。
「天の時 遂に来れり 創価王」
記念幹部会の席上、この句を紹介した秋月は、「創価王」とは、創価学会員全員が信仰の「王者」の意味であることを伝えたあと、日顕ら宗門の本質を明らかにしていった。
「数々の謗法行為を犯し、“日顕宗”と化した宗門には、学会を破門する資格など、毛頭ありません。大罪を犯した日顕法主こそ、大聖人から厳しく裁かれなければならない」
「今回の、広宣流布の前進を妨げる『破和合僧』の行為により、宗門は、日蓮大聖人から間違いなく破門になったと断じたい」
「宗門による破門の本質は、陰湿な檀徒づくりの策略であり、学会をさらに解体しようと狙っている野心は、少しも変わっていない。その本質を見抜いていかなければならない」
ここで彼は、声を大にして叫んだ。
「私どもは、信心のうえからも、黒い悪魔の鉄鎖を切って、自由に伸び伸びと、世界広布に邁進できることになったのであります。本日、私どもが『魂の自由』を勝ち取った、創価ルネサンスの『大勝利宣言』をしたいと思いますが、皆さん、いかがでしょうか!」
大歓声と大拍手が鳴り響いた。
さらに秋月は、「相構え相構えて強盛の大信力を致して南無妙法蓮華経・臨終正念と祈念し給へ、生死一大事の血脈此れより外に全く求むることなかれ」「信心の血脈なくんば法華経を持つとも無益なり」(御書一三三八ページ)の御文を拝した。
そして、「信心こそが、『血脈の本体』であり、御本尊に具わる功徳は、仏力・法力と、私どもの信力・行力の四力がそろうところに必ず現れ、『強盛の大信力』にこそ無量の功徳がある。そのことを、実証をもって示していきたい」と力説した。