「あっ!」。青年は会館のモニター画面を見て驚いた。そこに映っていたのは、初めて自分に仏法の話をしてくれた郷里の友人だったからだ▼信越で開催された今月の本部幹部会。東京の会館で中継行事に参加したその青年は、新潟・佐渡の出身。席上、母子のリレー体験を披露した男子部の友は、高校卒業後、共に上京した中学の同級生だった▼彼が同級生から信心の話を聞いたのは19歳の頃。入会はしなかったが、二人の友情は変わらなかった。やがて同級生は、Uターン就職で佐渡へ。最愛の家族との別れを乗り越え、故郷の発展に尽くす友と画面越しに“再会”を果たし、青年の胸に感謝と感動が込み上げた。同級生との対話から20年近くたった今年の5月3日、彼は職場の同僚の紹介で学会に入会したばかりだった▼ひとたびまいた妙法の種は、いつか必ず芽を出す。その花を咲かせるのは、「一人」の幸福を真剣に願う創価家族の真心にほかならない。最初に縁した学会員、入会する時の紹介者、地域の同志――さまざまな人々の祈りと関わりによって今、各地で次々と新会員が誕生する▼全ての新入会の方々が「信心して良かった!」と心から実感できる瞬間まで、励ましのリレーを途切れさせない。そこから広宣流布の緑野が広がる。(仁)