本日の御書

本日の御書 かかるなさけなき国をばいといすてさせ給いて故五郎殿の御信用ありし法華経につかせ給いて常住不壊のりやう山浄土へとくまいらせ給うちちはりやうぜんにまします母は娑婆にとどまれり、

スポンサーリンク

【御書本文】
かかるなさけなき国をばいといすてさせ給いて故五郎殿の御信用ありし法華経につかせ給いて常住不壊のりやう山浄土へとくまいらせ給うちちはりやうぜんにまします母は娑婆にとどまれり、二人の中間にをはします故五郎殿の心こそをもひやられてあわれにをぼへ候へ(上野殿母御前御返事p1573 n1912)

【通解】
このような情けのない国を厭い捨てられて、故七郎五郎が信心していた法華経につき従われて、常住不壊の霊山浄土へ速やかに参られるがよい。父は霊山におられる。母は娑婆世界に留まっている、二人の中間におられる故五郎殿の心こそ思いやられて哀れに思われる。

【先生の指導から】
子を亡くした母の嘆きほど悲痛なものはない。なぜ息子は死んでしまったのか。もう二度と会えないのか。これに対し御本仏は、”あなたのお子さんは立派に法華経を信心していました。その法華経にしたがって、信心唱題にに励んで成仏を遂げれば、常住にして壊れることのない霊山浄土へ、すみやかにまいり、お子さんとも会えるのです”と御指南されている。
常住不壊の霊山とは、宇宙の「仏界」の次元である。妙法で結ばれた家族、同志は、信心によって、この生命の宮殿にともに融合して、自在に交流しゆくことができる。親子、兄弟、夫婦、同志等となって、必ずふたたびともに生きることができる。ゆえに絶対の確信に立った、強き不退の信心が肝要なのである。