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池田先生ご指導

「伸一、今が勝負だぞ。難があった時に、信心し抜いていけば、あとは功徳が大きい。題目を唱えきれ。お前の体も必ずよくなる」

「戸田なんかに使われるのはやめ給え。体まで壊してしまって、つまらないじゃないか」
恩知らずな、厚顔無恥な言葉であった。
伸一は、胸が煮えたぎるような憤りを覚えながら、毅然として言った。
「戸田先生は私の師匠です。師に仕え抜くのが弟子ではないですか」
さらに、別の一人は、囁くように語った。
「もう、戸田になど付かないで、俺に付いて商売をやらんか。うんと儲かるぞ」
卑劣な生き方である。
伸一は、そのずる賢い男を睨みすえた。
戸田先生は、これらの幹部の言動をじっと見ていたに違いない。
ある日、戸田は言った。
「伸一、今が勝負だぞ。難があった時に、信心し抜いていけば、あとは功徳が大きい。題目を唱えきれ。お前の体も必ずよくなる」
前の二人は、やがて学会から去り、そのうちの一人は病に侵され、また一人は事業に行き詰まり、無惨な、姿を晒していた。