【御書本文】
月は西より東に向へり月氏の仏法の東へ流るべき相なり、日は東より出づ日本の仏法の月氏へかへるべき瑞相なり、月は光あきらかならず在世は但八年なり、日は光明月に勝れり五五百歳の長き闇を照すべき瑞相なり、仏は法華経謗法の者を治し給はず在世には無きゆへに、末法には一乗の強敵充満すべし不軽菩薩の利益此れなり、各各我が弟子等はげませ給へはげませ給へ。(諌暁八幡抄p589)
【通解】
月は西から東へ向かうものであるが、それは月氏(インド)の仏法が東へ流布する相である。
(はじめ三日月のころは西の空に見えていた月は、毎晩、少しずつ東のほうの空で見えるようになり、満月の時は東に出る)
日は東から出る。日本の仏法(日蓮大聖人の仏法)が月氏に還るという瑞相である。
月はその光が明らかでない。同様に、釈迦仏の時代に人々を照らした法華経が説かれたのは、ただ八年である。日は、その光明が月に勝っている。これは第五の五百歳、末法の長い闇を照らすという瑞相である。
仏は法華経を誹謗する者を治されることはなかった。それは仏の時代には謗法の者がいなかったからである。末法には必ず法華経の強敵が充満するであろう。ゆえに不軽菩薩のような折伏を行い、逆縁を結んで衆生を利益するのである。
おのおの、わが弟子等、信心に励んでいきなさい、励んでいきなさい。
【先生の指導から】
この御文に仰せのとおりの「仏法西還」「世界広宣流布」を、学会は成し遂げてきた。
尊き地涌の菩薩の皆さま方が、生々世々、永遠に大功徳を受けきっていかれることは、絶対に、間違いない。
末法万年尽未来際を照らす太陽の大仏法を広宣流布するために、充満する強敵と、いよいよの力を出して恐れなく戦え!そして勝ちぬけ!─これが大聖人のご遺命である。
この仰せのとおりの雄々しき前進を、ともどもに決意しあい、私のスピーチを結びたい。