「親が子どもを捨てないように、子どもが母から離れないように」、そのように自分の心を御本尊の中に入れて、「実現させてください」と真心から祈ればいいのです。その祈りが、必ず、力を与えてくれる。
「祈り」という特別なものがあるのではない。「心から、お願いする」ということにほかならない。「心」が大事です。心から御本尊を慕い、信じ、御本尊を大好きになって祈っていくことです。
すべて自分のための信心です。唱題も「自分が満足する」ということが大事です。決して、何時間やらなければいけないとか、形式ではない。
目標を立てることは意味があるが、疲れている時とか眠い時とか、心もうつろに、惰性で口を動かしているだけ(笑い)――それよりも早く休んで、はつらつとした心身で行うほうが、価値的な場合がある。
居眠りしながら祈るのではなく、真剣さが大事です。「ああ、すっきりした」と自分が満足するのが第一義です。その一日一日の積み重ねが、自然のうちに、一番いい方向へと人生を開いていくのです。
「青春対話Ⅱ」、池田大作全集64収録