「我が心性」とは、われらの生命である。われわれの生命は無始無終であり、永遠不滅の存在である、しかも、それは芥子粒ほどの小さな物体に宿るのも自在であり、大宇宙に充満することも自由である。すなわち、時間、空間ともに超越した不可思議の存在であるとおおせである。
なんと深い、偉大な法則ではないか、この不滅の生命の当体が、縁にふれて十界の境涯をあらわし、時々刻々、一瞬一瞬、変化してやまない。あるときは怒り、あるときは、喜び、あるときは苦しみ、あるときは楽しむ。これが一念三千の法理である。この一念三千の生命を、南無妙法蓮華経というのである。
アインシュタインの相対性理論もなども、この深遠な生命哲学の一端を、ようやく解明したにほかならない。