十如是を三回繰り返すのは、相如是 是相如 如是相という、すなわち空仮中の三諦の意義をもって三回繰り返して読むのである。

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勤行における最初の方便品は、理の一念三千という生命の完全にして完璧なる法理を明かしたものである。他に多くの思想、哲学、宗教があるが、それらはすべて、その実相の一部分一部分を解明し、説いたものにすぎない。
また方便品とは、西洋哲学では解き明かすことのできない、空仮中の三諦というまことに甚深の生命観、宇宙観が説かれた経文である。
とくに「所謂諸法 如是相 如是性…如是本末究竟等」とは、生命、また宇宙新羅万象における、厳しい因果等の実相、法理を説いたものである。
十如是を三回繰り返すのは、相如是 是相如 如是相という、すなわち空仮中の三諦の意義をもって三回繰り返して読むのである。
寿量品は八万法蔵といわれるいっさいの仏教の根幹をなすものである。結論していうならば、仏の長遠の生命の実相を明かされた経文である。また、われわれの生命も、ありがたく永遠悠久であることをお示しくださった経文である。これ以上の喜びはないといってよい。