人間の心というものは不思議なものだ、瞬間瞬間、刻々と変化する。それと同時に、御本尊に対する気持ちも、あるいは歓喜し、あるいは少し疑ったりして、同じように変わっているのではないかと思う。しかし御本尊を信じて朝晩きちんと拝み、念じ、訴えるならば、その一念によって、全宇宙というものが、自分の願いと同様に作用し、願いどおりになる。われわれは、御本尊に訴えることのできるだけの信心をしなければならない。
御本尊から自分はけっして離れない。生涯、御本尊を根本に題目をあげきっていくのだ。この思いのなかに信仰がある。生命の奥底から起こってくる、止めようとして止めることのできないその思いが、信心である。
いざという場合には、御本尊にたのむ、題目を唱える、この決心が大事である。最後は、学会がんなんとかしてくれるだろう、あの人がなんとかまた激励してくれるだろう、などと考えてはいけない。