日本全国の各会館を同時中継で結んだ今月の本部幹部会。中でも印象に残ったのは、インド創価学会男子部長の「体験と誓い」だった▼わずか4分の英語のスピーチだったが、彼のほとばしる情熱は日本中に世界広布の鼓動を伝えた。「あの真剣な瞳、力強い声の響きに涙し、“私も続く”との決意が湧き上がりました」と参加者は語る▼今や20万の地涌の陣列となったインド。どのように師弟の精神を伝えているのか。男子部長は力を込めた。「1000回の会合があれば、1000回、自分の言葉で池田先生への思いを語っています」と。そのために毎日、『人間革命』『新・人間革命』の研さんを欠かさない。山本伸一の思いと行動を学び、追体験しながら、実感したことだけを語っているという。こうしたリーダーの一念に包まれ、インド全土に後継の師子が陸続と躍り出ている▼たとえ同じ言葉や行動でも、真剣かどうかで、伝わり方は全く変わる。池田先生は、広布前進のために一番必要なものは「真剣さ」であり、リーダーとは「だれよりも真剣な人」の異名であると強調している▼本年も残すところ1カ月余り。目の前の「一人」に寄り添い、師の心を届けたい。いつであれ、どこであれ、「真剣な人」のもとから人材は育つ。(差)