順調な時ほど、調子に乗ってはいけない。勝ち誇って酔い痴れることは、すでに敗北の兆しである。驕り高ぶった慢心から、衰亡が始まるのだ。いつしか苦労知らずになり、恩知らずになれば、増上慢に狂い、油断におかされてしまう。「師子は油断せず」この一点を、指導者は心に刻みつけていくことだ。
学会のリーダーは、命がけで戦うのだ。学会員に命がけで尽くすことだ。口先ではない。責任である。行動である。決意である。要するに、最高幹部が犠牲になって、苦労していく以外にない。これが栄えていく根本だ。そして、青年を「使う」のではなく、青年に「尽くす」のだ。
後輩のために、自分は勇んで踏み台になる。自分を凌ぐ後輩を育成しよう。――それが人材育成の要諦である。
やらせるのではなく、幹部自らがやって見せて、正しく導いていくのである。学会は、全世界に、そして宇宙にまでも、永遠に広宣流布をしていく団体である。全然、スケールが違う。広々と大きな心で青年を包み、育てていってもらいたい。