法悟空 内田健一郎 画 (6435)
第一回パラグアイSGI総会の席上、山本伸一は、「諸天は、勇気ある人を守る!」と訴え、一人立つことの大切さを語った。
「人数ではありません。一人、真剣に立ち上がれば、自分に縁するすべての人びとを、また、環境も栄えさせていくことができる。そのために、真剣に祈り、行動している事実が大事なんです」
信仰という赫々たる太陽を燃やしながら自分の周囲に、わが地域に、希望と蘇生の大光を送り、友情と励ましの人間共和の連帯を築き上げていく――そこにこそ、広宣流布の確かな軌道があり、世界最先端のSGIの運動の意義もある。
さらに、一生涯、信心の火を消すことなく信念を貫いていくよう望み、こう強調した。
「何があろうが一喜一憂するのではなく、『生涯』という視野に立って、悠然と進んでいくことです。また、お子さん方にとっては、今は勉強が仕事です。信心の基本だけは、きちんと学びながら、徹底して『勉学第一』で進むことが、『信心即生活』となります。
信心の継承といっても、信仰は、子ども自身が選択していく問題です。要は、『大変な時には真剣に唱題すれば、必ず乗り越えられる』ということを、しっかりと示し、教えていくことです。あとは、いたずらに神経質になることなく、伸び伸びと成長させていただきたいのであります」
「友好の夕べ」では、同志の喜びが爆発した。婦人部の合唱団や少年少女の合唱団が、さわやかな歌声を響かせた。賑やかな調べに乗って、伝統の「ダンサ・デ・ラ・ボテージャ」(ビンの踊り)も披露された。
さらに、会友である世界的ギタリストのシーラ・ゴドイが、この日のために作曲した「ファンタジア・ハポネス」(日本の夢)の演奏で祝福した。
また、後継の音楽隊、鼓笛隊は、草創の時代から歌い継がれてきた「パラグアイ本部歌」を誇らかに奏でた。この歌には同志たちの忘れ得ぬ思い出があった――。