戸田先生ご指導

宇宙は、一つの生命、われわれは宇宙生命の一つの生命と同じものなのです。そうして、この宇宙には、変化しないというものがない。宇宙は、変化以外にないのです。

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宇宙は、一つの生命、われわれは宇宙生命の一つの生命と同じものなのです。そうして、この宇宙には、変化しないというものがない。宇宙は、変化以外にないのです。
絶対に変化しないものがあったら、持ってきてごらんなさい。世の中には、ぜんぶ変化する。変化するのが、宇宙生命の実体なのです。その宇宙生命の実体という、変化させていくその大もとに、変化させていくものがあるのです。
この変化させていくものを、南無妙法蓮華経という。その大宇宙の根源、これが南無妙法蓮華経であると同様に、われわれの生命の本源が南無妙法蓮華経というものなのです。
われわれのこの血液のなかには、白血球というものがあり、これがばい菌を食いつぶしてくれるのです。たとえていえば、警察や軍隊のような役目をしているのです。その白血球が、ありすぎても困るし、なさすぎても困る。お灸は事実きく。お灸の宣伝を頼まれたわけではないのですが、それは、白血球をふやす方法として大事なのです。もし、白血球が少ないとすれば、われわれは、ばい菌に食われてくると、すぐまいってしまう。それはわかるでしょう。仙台というところは、学問の町である。仙台人は、日本一、あなた方は仙台人でないかもしれないが…、だがよくわかってください。
わが生命のいっさいを変化させていくところの力のある、南無妙法蓮華経というものがあるとしても、それが働かなかったら、どうにもならないでしょう。白血球がないのと同じなのです。
南無妙法蓮華経といって、大宇宙生命の本体それ自体が、わが生命のなかへ働かなかったらば、ないも同じでしょう。それを働かせるために日蓮大聖人様は南無妙法蓮華経という御本尊様を顕わされたのです。その御本尊様に向かって、われわれが南無妙法蓮華経と言うとき、われわれの生命のなかにある南無妙法蓮華経という実体が動きだし、活動するのです。
それで、病気などというものは、へみたいなものであるといえるのです。さきに、大宇宙は変化だといったけれども、この地球が、三百六十五日で太陽のまわりを一周する。私は、忙しいから六百日でいこうというものがいたとする。二十四時間で一回りしたと思うと、十二時間で回ってしまうときもある。きょうは五十時間でゆっくり回るというようなときもある。しかし、こうなっては、区別がつかなくなる。ところが、ちゃんと、きちんと回るようになっているのです。
世の中がきちんと行わなければくるいが起こり、くるいというものが、人生の幸福というものにとって、大きな反対現象を起こさせるのです。世の中にわれわれは楽しむために生まれてきたのであり、それを楽しませないというような条件、これは要するに、地球が三百六十五日にきちんと回らないということです。
御本尊様を拝すると、われわれの生命を中心とする力、南無妙法蓮華経という力があらわれてきます。この己心の南無妙法蓮華経が躍動してくると、生命の調和がとれ、病気がなおったり、貧乏人が助かったりするようになるのですが、これが、ずいぶん、めんどうな原理でありまして、これが心に浮かんでくるようになると、安心なんだけれども、浮かばないといっても、拝めばよい。
御本尊様は、貧乏人は金持ちになり、肺病はなおる機械である。こういうと、あるものは、御本尊様を機械だなどともったいないではないか、というかもしれぬが、もったいない といっても、そうなんだからしょうがない。