十年、信心をしっかりやれば、その人の生命は、じつに清らかな生命となり、皮膚といい、目の様子といい、一つ一つの動作といい、みな、柔和な、清浄なものを、それでいて威厳のあるものを持つようになる。それが御本尊の功徳である。そうなると、悦可衆心、われわれの心を悦こばしてくる。そうなった人は、いつでも晴れ晴れしいから、悦ばざるをえない。
うれしくなって、いつでも笑いがあり、いつも朗らかだから、その人が商売すれば繁盛してくる。同じ買うならあのおカミさんのところへ行って買おう、ということになる。それが悦可衆心です。題目で洗われた生命から、じっくりと、にじみ出てくる清らかな喜び。いわば「悩みをも友達にして」上手につき合いながら、どんな状況からも楽しみを見つけ、喜んでいける達人の境涯。