唱題はあらゆる苦しみをすべて希望の前進へのエネルギーへと転じていく。わかってみれば、
悩みは、幸福に不可欠の糧でさえある。
ゆえに、自ら目標の山をつくり、山を目ざし、山を乗り越えていくのが真の信仰者なのである。
心に合わない仕事をしなければならないこともある。
しかし、意のままにならないからこそ、修行なのだ。そこで奮闘してこそ、「苦を転じて楽となし、敗北を転じて勝利となす」痛快さも味わえるのだ。
安穏は魂を殺し、順調は魂を殺し、自己満足は魂を殺す。
心から血を流したことのない人間が、どれほど、つまらないか。
どん底を見たことのない人生がどれほど味気ないか。
つまずき、立ち上がるたびに、本当の人生を学べるのだ。
耐えて生きている人の心もわかるのだ。
踏んだり、蹴られたりしなければ、精神がふやけてしまう。
強い人間は、不幸さえも楽しんでいけるのだ。