原田会長

5・3「創価学会の日」記念 世界広布新時代 第33回 本部幹部会から(要旨) 原田稔会長 2018年4月20日

スポンサーリンク
「対話」は焦らず諦めず粘り強く――
縁する全ての人に仏法を語ろう
 一、「世界広布新時代第33回本部幹部会」ならびに「全国婦人部グループ長大会」の開催、大変におめでとうございます(拍手)。

 本日は、12カ国・地域から、102人のSGIメンバーも参加されています。遠いところ、ようこそお越しくださいました。
婦人部の皆さま、5・3「創価学会母の日」制定30周年、誠におめでとうございます。
広布の一切が、婦人部あったればこそです。改めて心から感謝し、御礼を申し上げます。いつもいつも本当にありがとうございます(拍手)。
一、戸田先生が第2代会長に就任され、そして池田先生が第3代会長に就任された5月3日。1960年(昭和35年)のその日、池田先生は詠まれました。
「五月晴れ この日この時 久遠より 覚悟の旅路 ついに来れり」
これが5月3日を貫く師弟不二の精神であります。私どもは、この「創価の元日」を、自らもまた、その覚悟を問い、覚悟に立つ、「弟子としての元日」にしていきたい。
「五月晴れ」のように澄み渡った、「ついに来れり」の勇み立つ信心で、新たな出発を切っていこうではありませんか(拍手)。
一、栄光の「5・3」をことほぐように、このほど、ブラジルのパライバ連邦大学から池田先生に、名誉博士号の授与が決定されました(拍手)。
今回の決定に至る経緯をたどる時、広宣流布にあって、一人の対話が、どれほど大きな可能性を秘めているかを痛感させられます。
というのも、同じくブラジルにアクレ連邦大学があります。同大学のキンパラ総長が初めて池田先生を知ったのは、友人に薦められて先生の教育提言集を手に取ったのがきっかけでした。
キンパラ総長は、“教育によって世界を変革する”という先生の理念と行動に自らが求めていた理想の姿を見いだし、衝撃を受けました。そして、その後も「SGIの日」記念提言などで先生への理解を深められました。
そのアクレ連邦大学で、大学評議会の厳正な審査を経て、池田先生への名誉博士号授与が全会一致で決定され、授与されたのは昨年のことであります。
そして、このたび名誉博士号の授与が決定したパライバ連邦大学のジニス総長は、ほかでもない、このアクレ連邦大学の総長との語らいを通して、池田先生の地球規模の業績に尊敬の念を抱いていたのであります。
一人の友による、師匠を宣揚する対話が、これほどの広がりとなって結実したわけです。まさに日蓮大聖人が「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(御書1361ページ)と仰せの通り、一文一句を語るところから、世界広布は開けるのです。
一、今、世界青年部総会を機に立ち上がった青年たちをはじめ、新しい広布の闘士が、折伏・弘教に果敢に挑んでいます。
折伏は難事中の難事。なかなか思うに任せないことばかりかもしれませんが、その労苦の中にこそ仏道修行があり、人間革命があります。
私自身、人生初の折伏は本当に苦労しました。大学時代、初めて入会を決意した友人から、当日になって「やはり入会は、やめた」との思いも寄らぬ一言。誰もが経験している“ドタキャン”です(笑い)。それからが大変でした。
話せど話せど、誰も話を聞いてくれさえしません。「ひょっとしたら、一生、折伏できないのでは」と本当に悩みながら題目をあげました。そんなある日、祈りながら、はたと気付きました。
「自分は、友人の幸福を全然祈っていないな」と。そして「これでは自分のための折伏だ。友人に失礼だ」と思いました。
その日からです。私は「自分が折伏をする人が必ず幸福になっていくように」と題目を重ねるようにしました。
そのような中で、一人の友人に、半ばやけ気味で「どうせ君に話しても、君は聞かないだろうし、やらないとは思うけれども……」と信心の話を切り出しました(笑い)。
すると意外にも「じゃあ、やってみるよ」と、その友人が言うのです(笑い、拍手)。無事に入会できた彼は、初めて入会を決意した友から21人目の対話でした。
この21人とは、その後も友好を結んできました。中には「あの時、もう少し強く言ってくれれば自分も入会したのに」と語る友人もいます(笑い)。その彼も学会の本物の味方となり、今も陰に陽に応援してくれています。
一、池田先生は、ご指導くださっています。
「仏法の力を教えるというのは、たとえば、千年も前に、原子力のことを教えたり、ラジオやテレビのことを説明するようなものなんです。だから、一生懸命に話をしても、なかなかわからないかもしれない。しかし、実際に信心をしてみれば、そのすばらしさがわかる。なぜ、もっと早く信心をしなかったのかと思うようになります。皆さん方も、そうだったでしょう。ですから、友情を大切にしながら、諦めずに、粘り強い対話を重ねていくことです」と。
決して、結果を焦る必要はありません。ともあれ、自分が縁する全ての人に、信心を教え、仏の種をまいていくことが肝心です。
友情を大切にしながら、諦めずに、粘り強い対話を重ねていきたいと思います。
また組織にあっても、本当に大切な点は「何人のメンバーが、下種拡大に挑戦できているか」です。なぜ折伏行が大切かを、懇切丁寧に伝えながら、教学部任用試験の会友受験推進などを通し、共に仏法対話に挑戦していきたい。
冒頭にご紹介した、ブラジル・パライバ連邦大学のジニス総長は語っています。
「私たちは、池田博士が世界に発信する平和主義と人間主義のメッセージを深く学んでいきたいのです!」
今や世界が、池田先生の思想を、私たち弟子が語りゆくのを待っています。
折伏・弘教、任用試験、聖教拡大、そして人材育成と全てに勝利し、上半期を総仕上げしていこうではありませんか(拍手)。