法悟空 内田健一郎 画 (6069)
今回の第三回鼓笛隊総会では、壮年・婦人・男子・女子部の合唱団が一体となって交響
山本伸一は、詩「民衆」に綴っている。
科学も 哲学も
芸術も 宗教も
あらゆるものは
民衆に赴くものでなければならない
君のいない科学は冷酷――
君のいない哲学は不毛――
君のいない芸術は空虚――
君のいない宗教は無慙――
君を睥睨する者どもは
脚下にするがよい……
伸一は、交響詩を聴きながら、学会が担っている使命の意味を、深く嚙み締めていた。
“あらゆる権力の軛から、そして、宿命の鉄鎖から民衆を解放する――それが創価学会
鼓笛隊総会はフィナーレとなった。メンバーが場内通路をパレードし、全出演者が舞台
〽平和の天使 鼓笛の同志よ……
熱唱する乙女らの頰に感涙が光っていた。それは、清らかな青春の魂の結晶であった。
伸一は、あいさつの要請を受けていた。彼も、メンバーの健気な努力と精進に、御礼と
観客席でマイクを手にして立ち上がった。歓声と雷鳴のような拍手が起こった。
「大変に美しく、立派な演技であり、見事な総会でした。感動いたしました!」