自己の職業に、人一倍打ち込もうとせず、ただ漠然として、信心していけば功徳があらわれ、なんとか成功するであろう、などと考えるのは、これ、大いなる誤りである。
わが職業に歓喜を覚えぬような者は、信心に歓喜なき者と同様であって、いかに題目を唱えようとも、社会人として成功はあり得ようがない。
職業をよくよく大事にして、あらゆる思索を重ねて、成功するよう努力すべきである。また、会社やその他への勤め人は、自分の勤めに、楽しみと研究を持ち、自分の持ち場をがっちりと守る覚悟の生活が大事である。
学会人は、わが職業を御本尊と思い、それに恋慕し、心に渇仰を生じなくてはならない。かかる人こそ、信心に透徹した人と言わなくてはならない。
そもそも宗教とは「生活の法」であり、生活そのもののなかに存在しなければならない。