


〈寸鉄〉 2018年11月10日 折伏は広布を誓った人間 の必須条件―恩師。

題目を上げきった場合は全部、変毒為薬される。福運に変わっていく。 だから今、どんなに苦しい境涯であっても仏法の原理から歯を くいしばって戦えば、何倍、何十倍、何百倍と広野が開けていく。

その場合も、一度勤行したからといって、「突拍子もない大々飛躍」などが起こるものでもない。 しかし、仏道修行に励んだ分だけ、生命の因果として刻まれ、冥益となって人生を飾っていく。

一人一人が御本尊に唱題して積み重ねた功徳、福運を「自分のもの」として独り占めするのではない。妙法の絶大な功徳を、自分という狭い枠を超えて、人々の中へ、さらには宇宙へと広げていく。

それだけに、人生の最終章まで、見事な信心で生涯を飾っていかれんことを、心から念願したい。 戸田先生も「最後の数年間が、とくに大切だ」と話されていた。

〈名字の言〉 2018年11月10日 「東洋のデュマ」と呼ばれ、先日94歳で生涯を閉じた作家・金庸(本名・査良鏞)氏。

奥底の一念を広布に向けた時に成仏が決定する。一念に革命が起これば、依正不二の原理で人生も一変する。

その大意は、生命とは、しょせん、瞬間の微妙な「一念」のことにはかならない。 「一念」こそが生命それ自体である。ゆえに仏は「一念随喜」の功徳と説かれたと。
