
池田先生ご指導


信心に巡り会い、広布の中で鍛えてきた力強い生命と、元々弱いくせのある生命との共存。戦っている時は、後者は陰をひそめているが、いつも出るスキをうかがっている。

会員がかかえる問題は、つねに具体的で現実的な答えを必要としている。いくら抽象的な指導をしても、それでは問題の解決とはならない。

だが、これを生涯実践しぬくことによって、自己の生命の基調を仏界にしていくことができる。千里の道も一歩よりで、刹那成道、即身成仏の瞬間瞬間の積み重ねによって、汝自身の生涯を貫く基調として仏界を確立しきっていくことが、一生成仏という原理になる。

広宣流布へ祈り戦う中で仏の生命力が滾々と脈打ってくる。題目の師子吼で病魔も退散させ、「更賜寿命」の実証を示していくのだ。

信心の深さ、強さ、不惜身命の実践によって、御本尊の功徳は、無量に涌現する。

現代において、組織の命令だけで、人がついてくるなんて考えるほうが、おかしい。 何の強制力があるわけではなし、いやいややっていて、力が出るわけもない。

いかに策を用い、力を尽くそうとも、妙法を唱えることをしなければ、生命の本源を侵してくる魔の力を撃退することはできませんし、題目が不足していれば、一切は空転してしまいます。

反対に信心の一念が弱くなってくると妙法の友の批判や、幹部のアラさがし、果ては「あの顔が気に入らない」とか低い感情にとらわれていく。
