
池田先生ご指導


何もなければ、皆、ぼーっとなって、成仏のための、せっかくの「修行の場」を逸してしまう。戦いなくして幸福はない。

「煩悩即菩提」の法理に照らして、深き信心と力強い唱題のあるところ、すべての苦悩は、福徳の花園への土壌と変わっていくのである。

確信と懸命の実践があるところ必ずや絶大なる妙法の功力が顕現する。

創価の大地には「それでも耐えて、それでも勝つ」と、つかみとった体験が無数に輝いている。

しかし、われわれの煩悩・業・苦の三道を、強き信心によって法身・般若・解脱の三徳と転じていけるのが妙法なのである。

ある到達点まで来ると一気に全部が変わる。 生命にはこういう法則があるかもしれない。

したがって、願いが叶う叶わないといった次元を超えて、御本尊への信心の精進のなかに、深い幸福と功徳の軌跡があり、また福運を増しゆく因がかならず積まれていることを確信していただきたいのである。

何があっても勤行・唱題を日々、実践していくことだ。 結局は、それが日々新たな人生の出発となり、勤行・唱題による生命の内奥からの輝き、躍動の生命力が、人生の苦難を開いていく力となるからである。
