
戸田先生ご指導


彼は、数限りない大衆と一緒に虚空にあって、金色燦爛たる大御本尊に向かって合掌している自分を発見した

彼は、御本尊に頬をすりよせるようにして、一字一字たどっていった。たしかに、このとおりだ。まちがいない。まったく、あの時のとおりだ。

こっちには信心があるからといって、手をこまねいていると、そこに油断がおきるのだ。

それが、題目の妙薬は自分の家に座っていて、すむのだ。しかも、いるのはロウソク代と線香代だけだ。資本としては一番安いほうだよ。

人生を楽しむには、金も体力もあった方がよい。しかし、根本には生命力がなくてはならない。これは理屈や、踏ん張りでは出てきません。この御本尊を勇んで拝まなければ絶対駄目です。これが、しみじみとわかればいいんです。

なにか困ると、梵天、帝釈が働くのです。向こうからきて助けるのではなく、こっち(己心)にあるところの梵天、帝釈が働きだすのです。南無妙法蓮華経に照らされて御本尊のほうの梵天と帝釈がこっちに感応してくる。だから梵天、帝釈が働かざるをえなくなる

あなたたちに幸福をくださる、絶対のご本尊様です、宇宙の変化の根本の生命が、ご本尊様である。境智冥合して、生命が変化して功徳がでるのである。

我々は信心したから大御本尊様という電灯がついている。だから顔の色つやもよくなるのです。信心して青い顔している者は、信心したといっても本当にしていない。インチキなのです」「桜色にパッとしていなければならない。
