【御書本文】
夫れ木をうえ候には大風吹き候へどもつよきすけをかひぬればたうれず、本より生いて候木なれども根の弱きはたうれぬ、甲斐無き者なれどもたすくる者強ければたうれず、すこし健の者も独なれば悪しきみちにはたうれぬ(三三蔵祈雨事p1468)
【通解】
木を植える場合には、大風が吹いたとしても、強い支えがあれば倒れない。もともと生えていた木であっても、根が弱いものは倒れてしまう。たとえ、ふがいない者であっても、助ける者が強ければ、倒れない。少々強い者であっても、独りであれば、悪い道では倒れてしまう
【先生の指導から】
どうか、女子部の皆さん方も、たがいに最高の「善知識」となって、先輩は後輩を慈しみ、後輩は良き先輩に何でも相談しながら、異体同心の理想の前進を進めていっていただきたい。
ここで、ナイチンゲールの言葉を贈りたい。
「後半生に向かってその土台を築きつつある今とそ、私たちの人生にとってまさにいちばん大切な時なのです」(湯様ます監修『ナイチンゲール著作集』3、編訳者代表・薄井坦子、現代社)
そして、ナイチンゲールは断言している。
「この世界をも変えることのできるもの、それはあくまで自分が模範を示すことなのです」(同前)
すべてが、自分自身の「人間革命」から始まる。人がどうあれ、周りがどうあれ、自分自身が、生き生きと、伸び伸びと、さわやかに成長していけば、そこから、一切は開けていくのである。