人も、一生の最後に花咲けばよい。途中は全部、準備にすぎない。
最後に花咲けば、一生は幸福。
最後の数年が「心の花の宴」なら、人生劇は勝利。
わが恩師の一生もそうであった。
何度もすべてを失いながら、戦い、戦い、すでにない命を延ばし延ばして生き抜き、勝って――「桜の咲くころに」莞爾(かんじ)として逝かれた。これで胸を張って牧口先生にお会いできると。「巌窟王」の執念の恩師であった。
その恩師の逝去の日「四月二日」を、私は「創価大学の創立記念日」と決めた。その意味を、若き学徒は、かみしめてくれるに違いない。
今年もまた師弟の勝利の「四月二日」が来る。
燦爛と、魂輝く春が来る。
2000.4.2 池田名誉会長の写真紀行 光は詩う
第23回 桜樹燦爛