池田先生ご指導

煩悩を断つのではなく、煩悩を即菩提にと転換する信心に、自然のうちに覚めるように、指導されたのです。

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あくまでも信心の指導をすべきであり、信心とは関係のない世法のことのみを指示するようなことがあってはならない。
また、信頼すればこそ、プライバシーの問題をも打ち明けるのだから、その秘密を守ってげて口外するようなことがあってはならない。
すなわち御書に「日出でて後の星の光・巧匠の後に拙を知るなるべし」とあるように、低い境涯に執着する人に対しては、それを否定するのではなく、より高いものを示して、みずからの低い境涯に気付かせるように促された。
たとえば、子供が壊れた玩具を持っていたとする。親が危険だからといって無理に取り上げようといすれば、子供はなおさら放すまいとする。しかし、それ以上に素晴らしい玩具を買ってあげれば、しぜんと壊れた玩具を捨てるものである。
個人指導にも、同じ原理が含まれることを、戸田先生は言われていた。
煩悩を断つのではなく、煩悩を即菩提にと転換する信心に、自然のうちに覚めるように、指導されたのです。