
池田先生ご指導


時には「こんなことをしても無駄ではないか」と思うことがあるかもしれない。しかし後から振り返れば、何ひとつ無駄ではなかったと必ずわかる。

”組織”は、ある意味で、その中心者以上の器以上にならないということである。 人々の上に立つリーダーが、真剣に学び、懸命に戦いぬいて、「人間革命」し、境涯を開いていく以外に、組織を良くしていく道はない。

順調な時ほど、調子に乗ってはいけない。勝ち誇って酔い痴れることは、すでに敗北の兆しである。驕り高ぶった慢心から、衰亡が始まるのだ。

師の意図が、脈動となって弟子の五体をめぐり、それが自発能動の実践の姿をとる時、初めて師弟不二の道を、かろうじて全うすることができる。 師弟に通い合う生命の脈動こそ、不二たらしめる原動力である。

どんな悩みも全部、題目によって自分のガソリンに変わる。生命力に変わる。

信心はどこまでも強盛でなければならない。 信弱きは宿命に負ける。また生きゆく力が弱まるからである。 弱い心であり、生命であった場合は、自分の宿命に流されたり、怨嫉の生命にふり回されたりする。

長い人生だし、決して焦る必要はありません。専門家に相談して、じっくりと適切な治療を行っていただきたい。

妙法に「帰命」すれば、自分自身が大宇宙の仏の生命の中に入る。我が身が即、妙法の当体と輝き始める。この秘術を日蓮大聖人は教えてくださっているのである。
