
戸田先生ご指導


一つの組織においても、反対の意見を出す者がなければその組織は発展しない。故に諸君は幹部となっても自分と反対の意見を述べる人を努めて大切に扱うようにしていきなさい。

しこうして、学会の指導者は、なにをもって一般よりも高しとしうるのであろうか。 いうまでもなく信心の力である。

「御本尊があるではないか。御本尊を忘れるな! 燃え上がる信心でなければ、祈りは叶わない。苦難に真正面からぶつかって祈りぬくのだ」

折伏ということは、難事中の難事だと大聖人もおっしゃっている。生命力を強くして、焦らず、弛まず、やらなければならない仏道修行なんです。3カ月で落胆するようでは、生涯にわたる信仰者の態度とはいえない。

行き詰まりを感じたならば、大信力を奮い起こして、自分の弱い心に挑み、それを乗り越え、境涯を開いていくことだ。それが我々の月々日々の「発迹顕本」である。

宇宙のあらゆるものは刻々と変化する。学会も、去年と同じようなことをやっていては、広宣流布は腐ってしまうぞ。皆、大いに生まれ変わらなくてはならない。

仏の勇気は、一切の不幸をはね返す。悪鬼魔民さえも、仏法のために働かせる。自ら勇んで躍り出れば、いまだかつてない突破力が湧いてくるのだ。

しかし、そんなことを恐れていたのでは、仏法者の本当の使命を果たすことができない。われわれが宿命を転換し、一生成仏を遂げていくためには、法難にあい、障魔と戦って勝つしかないのだ。
