寿量晶に説かれているように「方便現涅槃」が「死」の実相であることはまちがいない。
御書にも説かれているように、その死後から次の生までの期間とされる中有の道を通りぬけ、仏界の生命へと冥合し、入っていく力の源泉が唱題である。
ゆえに、他人による唱題、追善の唱題も大事だが、もっとも大事なのがみずからの唱える題目である。
エンジンのカが強ければ、強く、早く、確実に目的地につけると同様に、この人生に、死の瞬間まで、唱題に唱題を重ねた功徳力によって、成仏の大道へとすみやかに入っていけるのである。
御本尊とわが生命をつなぎゆく本源カが、唱題なのである。