妥協、油断、この内なる敵こそが壁の正体と言ってよい。それを打ち破っていくのは、朗々たる祈り、懸命な行動である。そして、自分が一人立つと満々たる意欲と、現実に敢然と立ち向かっていく執念である。勝負を決するのは、挑戦を最後まで貫く執念である。
信心は真剣に実践しないと福運がつかめない。
幹部が、自分の限界を乗り越えることから始めた。「まず自分が殻を破ろう!脱皮しよう!」と。みんなが境涯革命に挑戦した。
するとどうなったか。
「人を見る眼が変わりましたね。それまでは、正直、この人はだめだと思っていた人もいました。しかし、リーダーが自分革命すると、「この人も人材だ!あの人も人材だ!」と、みんな、素晴らしい可能性を秘めた人ばかりであることに気づいたんです。人材は、いなかったんじゃなくて、見えなかっただけなんですね」
美しい宝石も、原石のままでは石ころにしか見えない。しかし、見る人が見れば分かる。磨けば、光る。
新しい人材が生まれると、その「一人」から、また新たな人材のネットワークが生まれる。「一人」の人材を育てることが、いかに大きな意味を持っているか。
人材育成は手作りである。詮ずるところ、一対一のかかわりに尽きる。リーダーが組織の上にあぐらをかき、企画を立て、指示を出すだけでは人材は育つわけがない。
自ら足を運び、会い、話しを聞き、語り合う。生命と生命を触発させる真剣なかかわりを重ねていくしかない。その根本は「祈り」である。
風車の国オランダ
「過ぎ去った風では風車は回らない」
「今吹いている風のみが、風車を回すことができる」
「今という時が大切なのである」
「今いる場所で、今何をするかで、未来は決まる」
この仕事は明日やろう
そのうちにやればいいなどという弱い姿勢は、敗北の因を作ってしまう
今日やることは今日やろう!
明日はないと思って全力を注ぐ--この真剣さこそが肝心である
一日一日の行動に無駄はないか、空転はないか。自らに問いかけながら、到達点を目指し確実に勢いを増していきたい。