「初心の功徳の後は、谷に下りるように魔王の試練がやってくる。たいていの者はこれに負けてしまう」と。初心の功徳は小さな山です。仏界の大生命力は大きな山です。小さな山から大きな山へ移るには、いったん谷を下らなければならない。それが三障四魔であり様々な障害です。
悪口を言われたくらいで御本尊を疑ってしまう。疑いながら祈ったって、お風呂の栓を抜いて水をためようとしているようなものだ。福運は流れてしまう。観音品に「念念に疑いを生ずること勿れ」とある。大確信の祈りこそが、力強く全宇宙に轟くのです。
「命ある限り、自分は“宇宙の全財宝よりも素晴らしい財産をもっているんだ”と自覚していただきたい。そして、その財宝を限りなく輝かせていくのが妙法の信心の力なのです」
指導者は相手のグチもよく聞いてあげなさい 末法は「愚癈の衆生」です。 聞いてあげるしかない。「聞く」ことが修行です。また皆が何でも言いやすいような「雰囲気」をつくることも大事だ。“鬼も近づかない”ような恐い雰囲気では、どうしようもない。
パッと開ける時が来る ある有名な柔道家がいた。師匠に投げられ抜いてクタクタになって、どうしようもなくなった時にふっと心に宿るものがあった。その時心技一体になって勝つことができたと。本もよくわからなくても一生懸命に読んでいくうちに、パッとわかる時がくる。何でも「心」なんです。