【御書本文】
是全く日蓮が自作にあらず多宝塔中の大牟尼世尊分身の諸仏すりかたぎ(摺形木)たる本尊なり(日女御前御返事P1243 n2086)
【通解】
これは、決して日蓮が勝手に作り出したものではなく、(法華経で涌現した)多宝塔の中の釈尊や、十方分身の諸仏を、あたかも版木で摺るように、
そのまま写し顕したのが、この御本尊である。
【先生の指導から】
また、私たちが南無妙法蓮華経と唱える功徳は、たとえば相手がどこにいても電子メールが通じるように、亡くなった人にも通じる。すごい題目であり、御本尊なのである。
(中略)つまり法華経の虚空会の儀式─大宇宙を舞台に、釈尊とそのもとに集ったあらゆる仏の姿を、そのまま書き顕されたのが、御本尊なのである。
そして、その御本尊も自分自身の胸中にある。
(「此の御本尊全く余所に求る事なかれ・只我れ等衆生の法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり」とある)
宇宙の本体も「南無妙法蓮華経」。
私たちの胸中にも「南無妙法蓮華経」。
そして、御本尊も「南無妙法蓮華経」の当体である。
私たちが御本尊に南無妙法蓮華経と唱えるならば、わが生命が大宇宙の根本のリズムと合致していく。題目の大音声は、大宇宙に響き渡り、あらゆる諸仏諸天が動いて、私たちを護ってくださるのである。
私どもは、この偉大なる仏法を受持した誇りも高く、勇気と確信に燃えて対話を広げてまいりたい。